デジタルが世の中に浸透することにより、ますます保険商品に対するニーズは多様化する一方、新規参入などによる競争は激化します。保険会社は保険業におけるデジタルエコシステムの中心的存在として、デジタル化への対応を進めています。結果、デジタルエコシステムが確立された世界においては、保険会社の差別化要因は今まで以上に保険商品そのものに集中することになります。つまり、先進性の高い商品を素早く発売することができるかが、多くの保険会社の重要課題となるのです。本フォーラムでは、「保険商品開発ライフサイクルの短縮」をテーマに、業界の有識者の方にご講演いただき、時代をリードする保険会社になるために何が求められているのか、ご参加の皆様とともに考察してまいります。
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株式会社ニッセイ基礎研究所 生活研究部 准主任研究員
井上 智紀 氏
保険商品は、消費者にその品質や価値の高さを伝えることが難しい反面、競合他社にとっては模倣が容易であることから、多額のコストをかけて開発した商品であっても、陳腐化のリスクを免れることはできない。保険業界の競争が激化の一途をたどる中では、そのリスクは増大しつづけており、新商品の開発から市場浸透までの期間を短縮することは、経営上の大きな課題であるといえよう。
本講演では、消費者側の日常生活および加入検討行動の分析を通じて、新商品の認知獲得と販売チャネルを通じた市場への浸透を図る上で必要な視点について考察した結果を示す。
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CSC CTO グローバル保険事業
ブライアン・ウォレス 氏
保険業界において、顧客の要望の多様化とそれを取り巻く環境変化がますます激化している中、保険会社はデジタルインシュランスへのトランスフォーメーションを行うことが求められている。世界の保険会社が生き残りをかけてどのようなトランスフォーメーションを行っているのか、どのような具体的な取組を行っているのか、CTOの立場より事例を元にご紹介する。
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CSC プリセールスマネージャ
石浦 謙 氏
保険会社はデジタルインシュランスカンパニーの実現に向けて活動をしながら、さらに保険商品開発スピードを加速しなければならない。グローバルで多くの保険会社へのサービスを行うCSCは、保険会社が保険商品開発ライフサイクルを短縮するための取り組みにおいて多数の貢献をしてきている。
本講演では、CSCが取り組んできた実際の事例を交えながら、保険会社が取り組む施策においてCSCを含むテクノロジーパートナーのサービスをどのように活用すべきかについて考察する。
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パクテラ・コンサルティング・ジャパン株式会社 代表取締役社長
藤井 秀樹 氏
チャネル構造の変化から生じる乗合代理店、顧客におけるニーズを踏まえて、保険業界においてデジタルに関するどのような取り組みが行なわれているのか。また、保険業界に必要なデジタルとはどのようなものがあるのか。業界を支えるテクノロジーを組み合わせ、保険会社、保険代理店、保険契約者をつなぐ新たな業界標準プラットフォームの理想的な姿を考察し、その実現に向けたアプローチについて言及する。
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アクサダイレクト生命保険株式会社 執行役員 チーフ・マーケティング・オフィサー
田中 勇二郎 氏
アクサダイレクト生命は日々変化するお客さま・競合環境にいち早く対応すべく、矢継ぎ早な新商品の開発をはじめ、オムニチャネル戦略の実行・徹底したカスタマーエキスペーリエンスの改善に取り組み、幅広いお客さまにご支持頂いた結果、過去2年間で新契約件数が倍増した。この成長の源泉は、2008年の開業以来こだわり続けた「早い・安い・ちゃんと動く」フレッキシブルなインフラストラクチャー・オペレーショナルエクセレンスに他ならない。
本講演では、開発ライフサイクル短縮を実現するインフラストラクチャー・オペレーショナルエクセレンスが単なるコストセンターではなく成長の源泉であることを具体的な事例で再確認するとともに、中長期的なスパンで改革や改善に取り込むうえで重要となる「気づき」を示す。
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